鎌倉時代以降　玉眼木彫仏です。 正確な時代は不詳ですが、玉眼が施されていた形跡が見受けられるため、鎌倉時代以降の作であることは間違いなさそうです。 入手時に聞いたところによると、手入れされなくなったお堂に長い間眠っていた仏様ということです。そのため表面はネズミに齧られたらしく、ざくざくと削り取られたようにな表情となっています。さらに経年が重なって齧られた部分も丸みを帯びていき、現在のような独特の風合いと変化していきました。これまで色々な木彫仏を見てきましたが、これほどまで独特の表情を持つ仏様は初めてです。 衣の部分にやや黒味がかった彩色が残るのみで、他はほとんど剥離しています。両足先と両手がありません。お顔も目の輪郭を残すのみ。しかし、白毫として施された水晶(推測)は残っており、 枯れ切った風合いの中にも一点の光を感じさせる存在感をもっています。 全体的に表面の剥離が進んでおり、現在も彩色の一部が剥がれてくることがあります。 梱包には細心の注意を払いますが、衝撃などにより表面の剥離が起きる可能性についてはあらかじめご理解下さい。木そのものには腐っている箇所や虫喰いなどによって空洞になっているような箇所は見受けられず、朽ちてくるような状態ではありません。 そのままでは自立しないため、足裏の穴に棒を差し込んで台座に固定して自立させています。 そのままでも鑑賞に支障はありませんが、簡易的な台座となりますこと、ご理解下さい。 かなりの時代を経たお品物です。 不慣れな方は購入をお控え下さい。 説明には考証の確かではない部分も含みます。 購入後のご要望にはお応えできませんので、あらかじめご了承下さい。 大きさcm 誤差はご了承下さい。 高さ　台座込み41.4 台座抜き36.4 幅10.5 奥行き7.5 #古道具坂田